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2022年2月4日

TOMO

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出張版トモズセオリー#33: ウルトラトラブルランキング

ウルトラランニングは距離も時間も長いので、どうしてもトラブルのリスクが他のランニング競技より高まります。下記のテーブルはレースパフォーマンスに影響を与えた問題点を完走者とDNFした選手との比較になります。

資料:Second Edition Training Essentials for Ultra Running

問題点を一行目から訳すと下記になります。
1)マメや擦れ
2)胃腸障害
3)筋肉痛
4)疲労
5)暑熱順化ができていない
6)練習不足
7)筋肉の痙攣
8)レース中の怪我
9)進行中の怪我
10)レース前の病気の影響
11)前半に飛ばしすぎて潰れた
12)視界のトラブル
13)関門に間に合わなかった
14)その他

完走者とDNFした選手に置いてトラブルの%は様々ですが、両者に置いて一番多かったトラブルが「胃腸障害」になります。両方の平均値をとっても38.2%の確率で胃腸障害が起きてしまいます。

どんなにレースまでにトレーニングを積んできて調子が良くても、レースのスタート地点に立った時点で38.2%の確率で胃腸障害によるトラブルでレース運びが上手くいかなかったり、最悪レースを中断せざるを得ない可能性があるということです。それだけウルトラの補給は難しいということです。

ウルトラランナーに必要なエネルギーは、トレーニングの条件や強度によって異なりますし、高地、酷暑、寒冷地などの極端な条件下では、食事に特別な配慮が必要です。目標は自分のエネルギー必要量を満たすために、どのような食べ物や水分が合っていて、どの程度の量をどのタイミングで摂取すればよいかを理解することです。

次回のブログでは、胃腸障害を防ぐための術を紹介したいと思います。38.2%の確率で胃腸障害が起きる可能性もありますが、しっかりと対策をとれば完走率が38.2%上がる↑と考えることも出来ると思います。

TOMO

PROFILE

TOMO | Tomokazu IHARA

井原 知一、2007年、IT企業から、スポーツ商社へ転職。当時、身長178センチ、体重98キロ、BMI32の肥満。直後、その体格から、BMIを下げるダイエット企画の社員サンプラーとなる。1日30分、毎日トレッドミルで走った結果、3ヶ月で7キロの減量に成功。それ以来走ることがライフスタイルとなり、トレイルランニングとも出会う。
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10年前、はじめて走った5キロは「挑戦」だったが、今では100マイルを走れるようになる。100マイルの楽しさにはまり、現時点で100マイルを47本完走(2019年1月時点 日本人最多)。現在の夢は100マイルを100本完走することと共に走る楽しさを広げていくこと。

WEB: https://tomospit.com/

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