はじめてのトレイルランニング〜レースに出てみよう編〜 無事完結。半年を振り返ったレポートです。


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トレイルランニング初心者/未経験者かつレース未経験者をはじめてのレース出場までサポートする、「はじめてのトレイルランニング〜レースに出てみよう編〜」が先月のスリーピークス八ヶ岳で無事完結しました。講師を務めた永山陽子より、半年に渡るコースを振り返ったレポートが届きましたのでここに紹介します。

こんにちは。永山陽子です。パタゴニアの丸の内ストアで働きながら、このたびRun boys! Run girls!のイベントを担当させていただきました。

みなさん、最初に出たトレイルレースのことを覚えていますか?

私は東京近郊のレースでした。まだ走り始めたころで20キロ程度でしたが走れるか不安でいっぱいだったのを思い出します。レースは序盤のトレイルに入ったところで渋滞し、その後の長い林道はほとんど歩いて登り、最後の下りトレイルはまたまた渋滞して走れませんでした。トレイルのレースって混雑していつものように走れないんだなぁと思ったのと、それでも短いレースでしたが完走できたことがすごく嬉しくて達成感でいっぱいだったことを覚えています。

今回のイベントは、【はじめてのトレイルランニングレースに出てみよう】ということで、アットホームな雰囲気で人気の「スリーピークス八ヶ岳」の23キロに向けて4ヶ月間練習しましょうというものでした。 練習といってもハードなものではなくて、毎回の講習会をみんなで楽しみながら走りましょうというものです。楽しければまた走りたくなって続けられます。そうして続けるうちに自然に走れる身体になって、その結果レース当日には不安なく23キロに臨めますよというもの。 そんな、ほわっとした企画に集まってくださったのは12名のみなさん。

「50歳になったことを節目に何か新しいことにチャレンジしたくて」

「去年スリピに出た友人を応援に行ったら、苦しいはずなのに気持ちいい!と走り抜けるのを見て」

「身近にトレイルランを一緒に楽しむ友人がいないのでこれを機会に仲間をつくりたい」

などなど、それぞれの想いがあって集まってくださったみなさんです。 トレイルランニングをやってみたいなぁと思ってパタゴニアの目白ストアでシューズを購入した時に丸の内ストアにトレイルランナーがいると聞いて、丸の内に行ったらたまたま私につかまって、あれこれ話しをしてランボーのことを聞いて、ネットで調べたらたまたまこのイベントを見つけたという、導かれたとしか思えないような方もいました。

初めての顔合わせは2月。 印象としては「シャイな方ばかり」。はじめは私1人でしゃべりまくっていましたね。 でもすごーく良い方ばかりで安心しました。 そういえば初めはみんな装備がいろいろでしたw なんていうか、一目見て初心者なんだなぁとわかるような感じの12名様でした。 誰でも最初からかっこいいザックやウエアを持っているわけじゃないですよね。ロードシューズだったり山用のザックだったり。私は初レースのときの格好とかダサすぎて写真だせないですw

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-初回の鎌倉

あれから4ヶ月間。鎌倉・陣馬山・箱根・河口湖・逗子と、いろんなところをみんなで走りに行きました。おしゃべりしたり写真を撮ったり、落ち葉に埋もれてみたりお餅やほうとうを食べたり温泉に行ったりしながら、晴れても雨でも楽しく走ってきました。 初めは歩いたり走ったり3時間程度の行動時間でも疲労感のあったみんなが、最終的には走りが多めの5時間も頑張り通せるようになっていました。 楽しいけどサボるわけではなくて、「走れるところは走る」「歩きたくなったら10歩あるいて10歩走る作戦」「最初にダメになるところは気持ちだよ!」などと鬼先生(私)に言われながらみんなすごーく頑張ってきました。

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-2回目の陣馬山。この時はみなさんキツそうでした。

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-陣馬山では落ち葉に埋もれてもらいました。

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-三湖台からは幻想的な樹海が。

継続はチカラなりで、続けるうちに変化していきます。チームの仲が打ち解けてきたり、「走りきれるかな・・」と言っていたのが「走り切れると思う」と自分に自信を持ったり、あんなに恥ずかしがっていた生足で走るようになったり。装備もそろってきて格好もトレイルランナーになっていきました。 自主練といって講習会以外でもみんなで走りに行ったりするようになってきました。 ある時、私は別のイベントで陣馬山方面を走っていました。その日は霧雨で山にはほとんど人がいなかったのですが、満面の笑みで「こんにちわー」と前から知った顔が走ってきました。そう、このチームのメンバーが自主練で来ていたんです。普段行なっているイベントのゴールが「自分たちだけで走りに行くトレイルランナーになる」ことなので、まさにそのお手本!と、あの時母は嬉しく誇りに思いましたよ。しかも、「山ですれ違う時は歩いて、とびきりの笑顔で挨拶ね」と伝えてきた微笑みのマナーもばっちり実践していました。えらい!

こうして頑張ってきて、いよいよレース当日。 結果はみんな笑顔(&号泣)で完走。きつかったけど楽しかった!と満足げに話してくれるのが嬉しかったです。しかも、もともとロードを頑張っていた方が入賞しちゃうというおまけつき!みんなおめでとう!!

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ちなみに、私も走らせてもらいました。写真を撮ったりおしゃべりしながらも自分なりに頑張って3時間くらいでゴールでした。今まで出てきたロングレースではいつも制限ギリギリゴール(去年の信越は制限時間19秒前のゴール・・)なので、遅い遅いと言い続けてきたのですが、ゴールした時に先にゴールしていたチームの男の子から、「そんなには遅くないですね!」と褒めて(?)もらいましたw

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今回のこの企画は「レースに出てみよう」というのが目的でしたが、私の中ではレースがゴールではなくその後もトレイルランニングを続けたいくらい好きになって、しかも今回集まったみんなが仲間になることが裏目標でした。 最近のみんなは、チーム名を考えよう、次はどこを走りに行こう、斑尾にエントリーしたよ、そんなことを話しています。 どうかな、私の裏目標。達成したかな。

今回はこの企画を通して12名の方に貴重な経験をしてもらえたと思います。でもこれはご自身が「やってみよう!」と思ってあの熱い応募メッセージをランボーにメールしたところから始まったこと。人生は思っているより意外と短いものです。やってみたいことがあればまずは動いてみる。するとその先には思ってもいないような道が続いているかもしれません。 トレイルランニングは個人競技でありながら仲間と繋がれる不思議なスポーツです。そして、人生を変えてしまうような不思議な魅力があります。 そのことを体験している人は少なくありません。

この機会をくださったスリピの松井さん、ランボーの慶さんに感謝。みんなにとっても私にとってもただのイベントではない、素晴らしい機会となりました。本当にありがとうございます。 スリーピークスの38キロのコースはちょっとハードですが、23キロは前半の登りを頑張れば後半の下りトレイルを思いっきり楽しめます。しかも八ヶ岳の森がとってもきれいな季節に開催されるので、これからトレイルランを始めて来年あたりレースに出てみようかなという方におすすめですよ。 キャンプにもいい季節です。今年は近場のキャンプ場でテン泊して三分一湧水で地元のお野菜を購入して晩ご飯にいただきました。レースの翌日もお休みをとって白駒池から高見石小屋周辺のトレイルと景色を楽しみました。キャンプとレースを一緒に楽しんじゃうのもおすすめです。ぜひ来年はみなさん流にスリピを楽しんでくださいね!(陽子)

とても好評だったこの企画、新たにトレイルランニングの魅力を知った仲間が増えたことをRun boys! Run girls!としてもとても嬉しく思います。今後も「はじめてのトレイルランニング」をどうぞよろしくお願いします!