NESチャンピオンシップ2019に向けて
皆様、こんにちは。
Gコ山TRC所属のO-show the ripperです。
あっという間に今年も4月に入ってしまいました(と、いうかその4月すらもう中旬)。
そうです!
自分にとっては、レースシーズンにチェックインする大事な月です\⍩⃝/
初回のブログで、「上期シーズンはNESチャンピオンシップ2019での『優勝』に挑戦する」という目標を記しました。
※NESチャンピオンシップ2019は、
第1戦:東丹沢宮ケ瀬トレイルレース(2019年4月21日開催)
第2戦:道志村トレイルレースロング(2019年5月12日開催)
第3戦:八重山トレイルレースロング(2019年6月9日開催)
第4戦:北丹沢12時間山岳耐久レース(2019年7月7日開催)
の4連戦の合計タイムを競うシリーズ戦です。
http://k-y-trail.com/nes/index.html
今回は、
「NESチャンピオンシップ2019の『優勝』を達成するための個別のレースの目標設定」について、共有させて頂きます。
毎度の如く長くなるので先に最終的な目標設定を示します。
そして、そこに到った脳内の思考過程を続けて説明します。
【目標設定】
4戦のうち、
第1戦:東丹沢宮ケ瀬トレイルレース
第3戦:八重山トレイルレースロング
で、本気で優勝を目指す走りをすること
第2戦:道志村トレイルレースロング
第4戦:北丹沢12時間山岳耐久レース
で、年代別入賞圏内を目指す走りをすること
によって、NESチャンピオンシップ2019で『優勝』する。
(おいおいおい、そんな大それた事を宣言して大丈夫なのか、オショー?)
そんな声が聞こえてきそうですw
何故この目標設定に到ったのかが気になる方は、この後脳内の思考過程を長々としたためますので、最後までお付き合い頂けると幸いです\⍩⃝/
ようこそ、オショーの脳内の思考過程を巡る旅へ!
【何故この目標設定に到ったのか?】
◾早速ですが、先ず「チャンピオンシップ優勝」という目標を達成するために、各レースで最低限達成しないといけないこと(以下「死守ライン」と呼びます)は何かを確認します。
本来はチャンピオンシップに参戦している人の中での位置を確認すべきですが、最後にフタを開けるまでどなたが参戦しているのかが読めないのですw
したがって、ここはあまり正確さに拘らず、ある程度「エイやっ」で死守ラインを考えることにします。
そこで、これまでのチャンピオンシップのリゾルトを見て、優勝者が各レースでどの程度の位置でゴールしているかを眺めてみます。
その結果、
◾死守ラインは「全てのレースを入賞圏内でフィニッシュすること」であると確認しました。
これは、抱え込むリスクまで考えた時に、
「単発のレースで優勝すること」を目指すよりも「4戦全てそれなりに追い込みながら、一方でDNFをせずに安定してそこそこ高い結果を残すこと」を目指す方が「チャンピオンシップ優勝」という目標を達成できる可能性が高い、ということです。
話が少し逸れますが、この点こそが私がチャンピオンシップの様な複数のレースの総合成績で結果が決まるものをターゲットに据えている理由です。
身体能力では劣る若い選手達に対して、中堅の自分にアドバンテージがあるのは、レース中においても、経験に基づいた冷静な判断を「再現性」をもって下せる点だと考えているからです。
考慮されるレース数が増える程、この「再現性」のアドバンテージが大きく効いてくるはずだ、という算段です。
勿論、「若い選手がすべからく冷静な判断を下せない」ということが言いたい訳ではありませんので誤解の無き様。
あくまで、その確度が自分の方が高いはずだ、という自己評価の話です。
(そう考えるところから始めないとやってられないじゃないですかw)
話を戻します。
各レースにおける死守ラインが「入賞圏内でフィニッシュすること」であると確認できました。
◾では、この死守ラインは、自分の今の実力に対して、どれ程の乖離があるのでしょうか?
簡単な検証をしてみます(ここもあまり正確さに拘りません)。
・昨年のチャンピオンシップでは、4戦中2戦(八重山TR、キタタン)で入賞しています。
・入賞を逃した2戦についても、東丹沢宮ヶ瀬TRはコースロストによるタイムロスを回避できれば入賞圏内だったとみなしました(勿論、ロストも実力のうちです。が、学習によるリカバリーが可能なミスです)。年代別入賞が3位までと基準が厳しい、道志村TRは総合5位でしたので入賞圏内相当だった、と扱ってよいと考えました。
・更に、その後の1年間での成長(ハセツネの結果や勝田全国マラソンでのPB更新)を考慮に入れました。
以上の検証の結果、
◾︎各レースにおける死守ラインと自分の今の実力の乖離は殆ど無い、という前向きな結論が得られました。
さて、言うまでもなく、実際のレースでの順位は、他の選手のタイムとの間で相対的に決まるものです。
他の選手がどうか?を過度に意識する必要はありませんが、「チャンピオンシップ優勝」という目標をより確実に達成するためには、「死守ライン」に拘泥していては心許ない訳です。
特に、今年は噂のあのラーメン軍団の参戦が予告されていますから尚更です!
そこで、皆さんに散々勧めてきた「自分自身のコンフォートゾーンを飛び出した高い目標」として、「チャンピオンシップ優勝」という上期の目標をより確実に達成するために、
◾︎各レースの目標を
「4戦中の2戦で優勝を本気で目指す走りをすること」
に設定しました。
◾︎では、
「何故2戦か?(何故3戦、4戦を目指さないのか?)」
「その2戦はどれにするか?」
この問いへの答えは、NESチャンピオンシップの特徴と、私自身の特性・性格から割と必然的に決まることでした。これを以下に説明します。
◾︎NESチャンピオンシップの特徴は、各レース間の間隔が、3~4週間と詰まっている点にあります。
一方で、自分の身体の調子の波はそれよりも少し長い周期で変動する感覚を持っています(主観評価に過ぎませんが経験からほぼ間違いありません)。
即ち、ピークを合わせたレースから3~4週間後のレースに再度ピークを合わせることがほぼ不可能である。そして、私の実力では、ピークが合わせられなければ優勝はかなり厳しい。ですから、3戦または4戦で優勝を本気で目指す走りをすることが物理的に不可能なのです。
以上から、必然的に「2戦」となりました。
では、「優勝を本気で目指す走りをする」2戦は、どの組合せを選択すべきしょうか?
上述の通り、連続する組合せでは調子の波を合わせられないので、選択し得る第◯戦ー第◯戦の組合せは、
1-3、1-4、2-4
の何れかになります。
◾︎ここで私自身の特性・性格を考えます。
自分で把握している自身の特性・性格は勿論たくさんある訳ですが、その中でレース結果への影響が大きいと考える因子は、以下の2つ。
・コースとの相性(山岳度が低めの走れるコースの方が得意。東丹沢>八重山>キタタン>道志村)
・レース当日朝に電車で行けるかどうか(車運転➡︎レースの流れが嫌。道志村とキタタンは車で行かざるを得ない。)
これらを考慮した結果、必然的に、
第1戦・東丹沢TRー第3戦八重山TRの組合せを「優勝を本気で目指す走りをする」レースとして選択する、という結論に到ったのです。
ふぅ…やっと辿り着きましたw
お付き合い頂いた皆様、ありがとうございます\⍩⃝/
でも、もし宜しければ最後にもう暫しお付き合いください(まだ話し足りないのかw)。
さて、
●私は何故この極めて私的な目標を皆さんに晒しているのでしょうか?
更に、目標のみをただ晒すだけで飽き足らず、その目標に到った異様に長い一連の思考過程まで公開しているのでしょうか?
これについて最後にお話ししてから締めさせて頂きます。
ここまでの中で、「4戦中の2戦で優勝を本気で目指す走りをする」と、サラッと申し上げましたが、実はこの目標設定は自分にとってかなり大きな一歩を踏み出すことを意味しています。
何故なら、これまで「優勝」を心の底から本気で目指してレースを戦ったことがないからです。
それは何故か?
自分の実力に照らし合わせた時、「優勝を本気で目指す走りに挑戦すること」は失敗するリスク(後半バテて失速など)を強く孕んでいると考えていたからです。
これまでの私の思考習慣は、失敗するリスクを天秤にかけた結果、「優勝を狙った走り」を“敢えて”避けるように行動を促していました(前半は抑え目で入るなど)。
https://twitter.com/oshowtheripper/status/1108712140322426881?s=21
この通り、私の弱点は「頭で考え過ぎてリスク回避しがちなこと」です。
今年は、この弱点を克服することに挑戦してみたい。
●即ち、「4戦中2戦で優勝を本気で目指す走りをすること」という表向きの目標の裏に潜む、
真に設定したかった「自分自身のコンフォートゾーンを飛び出した高い目標」は、
まさにこの「思考習慣の殻を破ること」にあったとすら言えます。
そして、「このブログでこのように皆さんに向かって公言してしまった(汗」という既成事実を敢えて作ることで、自分自身に対して、思考習慣の殻を破る方向のバイアスをかける。それが目標を皆さんに晒させて頂いた理由です。
●更に、その目標に到った思考過程まで晒している理由(それによって私が受ける恩恵)ですが、
それは「晒すこと」自体が目標達成の確度を高めることに寄与し得る、ということです。
「思考は、人の視線に晒される前提に立ったときに途轍もなく強化される。」
私は、このブログ1本を書きあげるにあたり、推敲に推敲を重ね、約10日程かけています(勿論ずっと書き続けてる訳ではありませんよw)。
何故なら、読んでくださった皆さんが読後にそれなりの納得度を持てるレベルまで論理を構築できなければ、とても恥ずかしくてブログで晒すことなどできるはずがないからです(根はシャイボーイですから)。
そこで、この約10日程の間、論理的な破綻を少しでも減らすために、思考を組み立て、それを客観的かつ批判的に眺め、修正を施しながら再度思考を組み立て…という一連のサイクルを回し続けてきた訳です。
その中で考えが甘い部分が新たに露呈し、それを補うために何が必要かを徹底的に考える、というタイミングが幾度となくありました。目標達成のために、その機会がある方と無い方でどちらの方が確度が上がるのか?には異論の余地は無いと考えます。
ここまで読んで頂ければ察して下さると思いますが、一連の話は別にレースの目標設定だけに限られることではなく、仕事において何か解決すべき難しいミッションがある場合や、家庭内で何か重要な決定をする場合など、日常の様々な局面で有効に使える手法であると考えます。
私自身の経験から、皆さんにお勧めしたいのは、周囲の人(家庭や職場は勿論、TwitterなどSNSでの繋がりを含む)に自分の目標をシェアすることで、敢えて議論を生み出すことです。
勿論、その目標のシェアへのリアクションには、好意的なものから批判的なものまで多々あり得るでしょう(それが議論の本来の姿です)。
それに対し、きちんと向き合う=対話をする努力を惜しまない(頑なになり過ぎず、変化を受け入れるノリシロを持つ)。
そして、この議論を通して、自分が目標に到達するために必要なステップを明確にしていく(時には修正を施しながら)。
そして、ふと振り返った時に、もしこの一連の過程自体を「楽しむことができている私ナウ」なのであれば、目標達成をする前の「今」の時点で既に、とても多くのことを得ていることに気付かされるのではないでしょうか?
報われることを目指して努力するなら、ゼロか100かになりがちよね。努力自体にフォーカスすれば、即ち、努力してること自体に重きをおいて、努力ナウを楽しむ習慣つけるのが良い気がするけども。
— O-SHOW:THE:R!PPΣR (@oshowtheripper) April 13, 2019
「楽しむ勇気!」ハッ(゚Д゚)
長々とお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました!
週末のレース、楽しんで走ってこようと思います!
レースに向けた私のトレーニング内容は全てStravaに、各トレーニングへの所感や日々の呟きはtwitter, instagramで晒しております。ご興味があれば覗いてみてください。
https://www.strava.com/athletes/1513063
https://twitter.com/oshowtheripper
https://www.instagram.com/oshowtheripper/
また、私がブランドフィロソフィーに強くシンパシーを感じ、所属させて頂いている「Gコ山TRC」の母体となるGreat Cossy Mountainのホームページも是非ご覧ください。
http://gcm.thebase.in/
O-show the ripper