高収納&抜群のコスパ!丁度使いたいバランスの OMM / TrailFire Vest
トレイルランに欠かせないギアの一つが専用ザック。
ギアというものは使う人のニーズに合わせて進化していくものですが、中でもトレランザックというのは進化のスピードが最も目覚ましいギアだと思います。
ここ10年くらいで、ザックの主流はリュック型からベスト型に完全に移行。その中で各社がマイナーアップデートを重ねることで、年々ザックの完成度は高まっています。
ザックの中で人気が高いのは8~10リットル前後のもの。100マイルなどロングレースの人気が高いことや、大は小を兼ねる的な発想が根本にあると思われます。
ただ、一方でちょっと軽くトレイルを走りたい時にはそこまでに容量は必要なかったりします。僕もそんな時は昔から愛用しているミニマルなランニングベストを引っ張り出したりするんだけど、それだとちょっとフロント部が物足りず「シンプルだけど、フロント部にちゃんと収納できて、気軽にガシガシ使えるザックないかなぁ」と思っていたんですよね。そしたらそんなザックがあったんですよ。
OMMのトレイルファイヤーベストです。
トレイルファイヤーベストは約3リットルのランニングベスト。ザックとしては一番ミニマルな部類に当たります。
正直昨今のトレランザックの進化の中で、一通りのことは出尽くしちゃったかなという気はしていて、トレイルファイヤーベストもめちゃくちゃ革新的な機能や技術が使われているかというとそうではありません
ただし、使ってみるとかなり使いやすいバランスに仕上がっていると感じました。数字や文字に表しにくいところに魅力がある感じというか。
てことで、どんなところの使い勝手が良いか説明していきたいと思います。
目次
シンプル&ミニマルだけど収納力のあるメイン気室
メインコンパートメントは3リットルですが、横幅があって収納力が高く、軽量レインウェア上下+モバイルバッテリーなんかも入れた大きめのエマージェンシーキットくらいなら余裕で収納できちゃいます。
また背中に当たる側は、3Dエアメッシュパッドにより適度に厚みのあるメッシュ構造になっているため、フィット感やホールド感も損なわれていません。
上記装備を入れた状態で、体が上下に動く階段トレーニングを意図的にしてみましたが、中のものの揺れなどは全く気になりませんでした。
ミニマルなトレランザックって、ここの気室が小さかったり、細くてものの出し入れに少し気を使ったり、生地が薄すぎてフィット感や体へのあたりが気になるものもあるので、シンプルだけど収納力があり、フィット感も良く、中の物が揺れない、というのはそれだけで使い勝手の良さを実感するのに十分でした。
これだけ入るならかなりいろんなシーンで使えるぞ、って感じです。
もちろん、ミニマルなサイズは走りに集中したいロードランニングでも使いやすいです。
大きめのポケットを7つ配置したフロント周り
続いてフロント。こちらは昨今のトレンドにしっかり乗っ取って大きめのポケットが7つ(右胸上部、右胸下部、右脇、左胸上部、左胸下部、左胸ジップ部、左脇)配置されています。左胸のジップポケットは大きめのスマートフォンがしっかり収納できるサイズです。
これ自体も特筆すべきことかというとそうではないんですが、背中がミニマルで、フロントにこれくらいの容量のある前後のバランス感がとてもいいんですよね。そのバランス感のあるザック自体はあまりないんです。
加えて一個面白いなと思うのは脇のポケット部分。ここに収納があるザックも珍しくはないんですが、ここのポケットって上側からものを入れる構造になっているものがほとんど。そうすると、結構ものの出し入れがしづらくなって、結局イマイチ使わなくなったりします。
その点トレイルファイヤーベストは、前面に開口を設けて前後にものを出し入れする構造になっているので、出し入れがスムーズ。下を向いた時に落ちないような物を入れる必要はありますが、工夫されているなと思いました。
一点注意が必要なのはソフトフラスクの収納です。両胸上部のポケットにソフトフラスクは収まるんですが、ここは少しポケットが浅いので長めのフラスク(たとえばサロモンなど)だと、少しはみ出てしまいます。フラスクの口を抑えるバンジーコードなども無いので、長さの合う短めのフラスクを選んでください。
OMMのフラスクだとちょうど収まるんですが、こちらは250/350mmしか展開が無いので、大きめのフラスクを使いたい場合はご注意ください。
もちろん大きなフラスクは両胸下部のポケットに収まるので、その点はご心配なく。
容量の拡張が可能!
これはOMMならでは!って感じの特徴ですが、別売りのコンプレッサーポッドを使うと、容量を5リットル追加できます。
人間工学に基づいたホールド感
フィッティングですが、人間工学に基づき肩と横隔膜でホールドするように設計され、肺を開放することで最適なパフォーマンスを実現できるようになっています。
特にフロント下部のストラップは、太めのテープがフロントポケット下部まで回り込んでいるため、止めた時に高い安定感を感じると思います。
RBRG / OMM 限定カラー
今回Run boys! Run girls!で取り扱う鮮やかなこのイエローは、RBRGとOMMのみの限定カラーです。
いつものRBRGだったら大体オールブラックを扱いがちなんですが、このベストに関してはミニマルな分カラーで遊びがあった方が面白いなと思っています。
また、イエローもこう見えて派手すぎない発色で、着用すると黒とのバランスが良く、いい差し色になってくれます。
コスパは正義!お買い求めやすい11,550円
これだけ魅力盛りだくさんのトレイルファイヤーベストですが、お値段も魅力的な 11,550円。フラスクなどはついていませんが、使い勝手に対して非常にコスパの高いアイテムだと思います。
以上、トレイルファイヤーベストの紹介でした。僕はちょっとしたトレイルから軽い荷物を持ちたいロードまで、このザックを使う時は多くなりそうだなと思いました。
興味を持った方は、是非お試しください!!